解説記事 ― 動画を読み物で定着させる
各動画に対応した読み物です。図で要点を掴み、証・方剤の考え方を再現できる形で持ち帰れます。動画→記事→症例トレーニングの順で回すと定着します。
原理編
同じ腰部脊柱管狭窄症でも、効く患者と効かない患者がいる。その「個体差」を偶然で片づけず、再現できる形でとらえ直すのが漢方の「証」です。
膝から抜く関節液も、夕方のむくみも、めまいも。出どころは違っても、漢方は同じ「水滞」として一つの物差しで捉えます。毎日診ている現象を、別の枠組みで読み直す回です。
「冷えると痛い、温めると楽」。冬の外来で毎日聞くこの一言が、漢方では処方の方向を決めます。寒熱と虚実 ― 2本の物差しで患者を置く回です。
「漢方は自然だから副作用がない」——これは誤解です。効くからと漫然と続ける西洋薬の感覚は、漢方には当てはまりません。証で使い、用量を守り、総量を管理する。安全に使うための回です。
下肢しびれは整形、夜間頻尿は泌尿器、冷えは「年齢のせい」。3つの科に分かれた訴えが、実は一つの証で読める。原理編の総まとめとして「腎虚」に収束させる回です。
実践編
同じ日の外来に、腰痛症が4人。全員同じ対応でいいのか? 主訴は入口にすぎません。その先の証で、4つの方剤に分かれていく実践の回です。
しびれは一通りではありません。年齢、冷えの分布、随伴する症状で証が変わる。「高齢の腎虚」か「末梢の血虚」か ― ここを取り違えないのが要点です。
「変形性膝関節症」で一括りにしても、同じ鎮痛薬でうまくいかない人がいる。膝の痛みは、証で4通りに分かれます。まず問うのは「温めるか、冷ますか」です。
芍薬甘草湯は速くてよく効く、頓用の切り札。でも「毎晩つる人」に毎日飲ませていいのか? 頓用(対症)と体質(証)の二段構えで考える回です。
むくみ、膝の水、打撲後の腫れ。「水」に関わる訴えは毎日見ています。同じ水でも、口渇と尿量減なら五苓散、色白で水太りなら防已黄耆湯、打撲後なら治打撲一方。証で振り分ける実践の最終回です。